<七つ道具・その四> ボールペン

      2016/10/24

フロントオフィスのシュウトウです。
夏が大好きです。

大好評の不動産営業<七つ道具>シリーズ。
今回はボールペンについてです。

ボールペンはみんな持ってます。
あたりまえの道具すぎて取りあげるほどのこともない、と思われるかもしれません。

が、しかし、不動産の売買においてボールペンはとっても大事。すごく大事。

なぜなら、契約にあたってお客様に署名頂くための道具だからです。

ちょっと話はそれますが、日本の民法では、契約は口頭で成立するということになっています。
売主「これ100円で売ります!」、買主「じゃ、100円で買います!」でOKということです。
ところが、不動産の売買ともなると「本当にそれで大丈夫?」ってなりますよね。
現実的には価格だけでの話ではなくて、諸々の条件を取り決めなくてはいけませんし、詳細な取り決め内容を双方がちゃんと理解したことを確認しなくては、危なくて取引できません。

そのため、宅建業法では契約前に宅建士に重要事項について説明する義務を課し、契約後には宅建業者に法所定の書面を交付することを義務づけています。
実務上、不動産の売買契約書は宅建業者の交付すべき法所定の書面を兼ねて作成されますので、契約書を作成しない不動産取引はありえないということになります。

そこで話を戻すと、不動産の売買で作成される契約書とは、そこに至るまでの諸々の調査・検討の結果や、当事者の様々な権利関係の調整結果がすべて注ぎ込まれたものであって、売主様や買主様の想いはもちろん、我々宅建業者の熱い想いをも付託された書類であると言えます。
しかも、通常でも数千万円、ときには数億円という、人の一生を左右するほど高額な売買の約束をする、その覚悟の瞬間に行う署名ですから、その大事な署名のために使って頂くかもしれないボールペンが何でもいい訳がない、と思うのです。

写真160706_2

自分なりに調べ、比較検討し、今はウォーターマンの『エキスパート・デラックス』(写真手前)を愛用しています。
程よい重さでバランスも良く、書き味も滑らかです。
もっと高価なボールペンはたくさんありますが、自分には合っているように思います。
契約時や決済時の他、商談などの場面でも使用しています。

また、普段使いには3色(黒、赤、シャープペン)が便利なので、ロットリングの『トリオ』(写真奥)も持ち歩いています。
普段使いとはいえ、お客様の前で出すことも意識してちょっとスマートなものを選んでいます。

不動産売買の営業マンにとってボールペンは特別な道具。
必携の<七つ道具>です。

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